四畳半世界でバラ色学園生活を渇望する
2009年 12月 13日
今日はずいぶんあったかい日でした。
そんな日であるにも関わらず、いつものようにお昼までだらだらと惰眠をむさぼり、
起きてからはお洗濯やら掃除やら無駄に豪華なごはん(時刻的にはおやつ)を食べ食べし、
気が付いたら西の空が赤くなり始めていました。
のろのろと最低限のメイクをし、iPodの曲を更新して家を出て、近所を徘徊、もとい散歩。
いつもの古本屋で、森見登美彦さんの『四畳半神話大系』を探し出し、
ほかにもなんかないかと立ち読み物色し、とりあえず四畳半だけレジに。
店員さん「カバーをおかけしますか?袋に入れますか?」
私「そのままでいいです」
店員さん「助かります」
ん?
助かります、というレスポンスを聞いたのは初めてです。
恐れ入ります、とか、ご協力ありがとうございます、とかは聞きますが。
ちらりと店員さんの顔を見ると、いつものもしゃもしゃの店長ではなく、若い男の人。
ただのしがないバイトかと思っていたけど、よく見ると、いろいろ任されているよう。
ここは小さな古本屋だし、きっと何年かここにいる熟練バイト学生だと予想。
きっと作業のマニュアルこそあれど、接客のマニュアルはないんだろうな。
店員さんに共通の振る舞いみたいなものが見られないお店だと前から感じていたくらい。
恐れ入ります、だと、ちょっと仰々しいような気がするし、
ご協力感謝します、は、アタシ何に協力したのかしらん、と思うし。
助かります、は、単純に「僕の仕事を減らしてくれて助かります!」に聞こえる(笑)
さっぱりしていて、この人の素の言葉らしくて、なまなましくていいなぁと思いました。
で、今日ゲットして読み終えてしまったこの『四畳半神話大系』、アニメになるのだそう。
森見作品の名物ともいえる浴衣の奇人・樋口さん、美人歯科衛生士の羽貫さんもいます。
この二人はたぶんこの本で初登場し、『夜は短し歩けよ乙女』にも引き続き出ずっぱり。
この人たち大好きです。特に羽貫さんののらりくらりの酔っ払いっぷりが素敵。
アニメのキャラクターデザインがもう出ているのですが、
樋口さんのイメージがちょっと私の脳内と違うので、アニメは見ないかも。。。
この本は、4本の短編からなるお話なのですが、ちょっと変わった構成を取ってます。
分類するなら、SF系の並行世界もの。
最後の4本目の話で明らかになる、物語全体で展開するこの四畳半世界は、
不可能性の示唆であり、人間及び人間の行為の限界に関する明証的な言及です。
と、巻末の解説でまとめてありました(笑)。まさにその通りです。
各話の間を縦横無尽に張り巡らされた伏線。
いくつもの並行世界の間の差異が私たちには見せつけられるんだけれど、
主人公は最終話の中盤まで、その差異を「積極的に」見落としてしまいます。
そのことに気付いて初めて、主人公は部屋の外へ出てることができるのです。
いくつかこういう並行世界の話は読んだり見たりしたことがあるけれど、
なかなか手の込んだ作品だな、と私エラそうに感じたりしました。
舞台はいつものように京都。主人公はいつものように京大生。
京大の生協で売れた本ランキングに、森見作品が入っているのを知って納得しました。
だってもし自分の大学が舞台のファンタジーがあったら絶対読むもん。京大生うらやましい!
そんな日であるにも関わらず、いつものようにお昼までだらだらと惰眠をむさぼり、
起きてからはお洗濯やら掃除やら無駄に豪華なごはん(時刻的にはおやつ)を食べ食べし、
気が付いたら西の空が赤くなり始めていました。
のろのろと最低限のメイクをし、iPodの曲を更新して家を出て、近所を徘徊、もとい散歩。
いつもの古本屋で、森見登美彦さんの『四畳半神話大系』を探し出し、
ほかにもなんかないかと立ち読み物色し、とりあえず四畳半だけレジに。
店員さん「カバーをおかけしますか?袋に入れますか?」
私「そのままでいいです」
店員さん「助かります」
ん?
助かります、というレスポンスを聞いたのは初めてです。
恐れ入ります、とか、ご協力ありがとうございます、とかは聞きますが。
ちらりと店員さんの顔を見ると、いつものもしゃもしゃの店長ではなく、若い男の人。
ただのしがないバイトかと思っていたけど、よく見ると、いろいろ任されているよう。
ここは小さな古本屋だし、きっと何年かここにいる熟練バイト学生だと予想。
きっと作業のマニュアルこそあれど、接客のマニュアルはないんだろうな。
店員さんに共通の振る舞いみたいなものが見られないお店だと前から感じていたくらい。
恐れ入ります、だと、ちょっと仰々しいような気がするし、
ご協力感謝します、は、アタシ何に協力したのかしらん、と思うし。
助かります、は、単純に「僕の仕事を減らしてくれて助かります!」に聞こえる(笑)
さっぱりしていて、この人の素の言葉らしくて、なまなましくていいなぁと思いました。
で、今日ゲットして読み終えてしまったこの『四畳半神話大系』、アニメになるのだそう。
森見作品の名物ともいえる浴衣の奇人・樋口さん、美人歯科衛生士の羽貫さんもいます。
この二人はたぶんこの本で初登場し、『夜は短し歩けよ乙女』にも引き続き出ずっぱり。
この人たち大好きです。特に羽貫さんののらりくらりの酔っ払いっぷりが素敵。
アニメのキャラクターデザインがもう出ているのですが、
樋口さんのイメージがちょっと私の脳内と違うので、アニメは見ないかも。。。
この本は、4本の短編からなるお話なのですが、ちょっと変わった構成を取ってます。
分類するなら、SF系の並行世界もの。
最後の4本目の話で明らかになる、物語全体で展開するこの四畳半世界は、
不可能性の示唆であり、人間及び人間の行為の限界に関する明証的な言及です。
と、巻末の解説でまとめてありました(笑)。まさにその通りです。
各話の間を縦横無尽に張り巡らされた伏線。
いくつもの並行世界の間の差異が私たちには見せつけられるんだけれど、
主人公は最終話の中盤まで、その差異を「積極的に」見落としてしまいます。
そのことに気付いて初めて、主人公は部屋の外へ出てることができるのです。
いくつかこういう並行世界の話は読んだり見たりしたことがあるけれど、
なかなか手の込んだ作品だな、と私エラそうに感じたりしました。
舞台はいつものように京都。主人公はいつものように京大生。
京大の生協で売れた本ランキングに、森見作品が入っているのを知って納得しました。
だってもし自分の大学が舞台のファンタジーがあったら絶対読むもん。京大生うらやましい!
by sukusuku-y
| 2009-12-13 03:35
| 感想(books)